複素数ミニ講義の8回目です。

いよいよ測量計算の「鬼門」である交点計算です。

交点計算は「準備編」と「実践編」の全2回でお送りいたします。

ものすごく分かりづらいですが,使う頻度が多い交点計算。とにかく頻度が高いので「やっているうちに覚える」のがポイント。「覚えちゃえば早い」これは間違いありません。

確かに分かりづらいんですが,通常の計算よりもはるかに早く計算することができます!


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■交点計算

では,本日の例題はこちら。
C点とF点を結ぶ直線上にあるG点を求めてみましょう。
G点はB点から方向角184°23′12″の位置にあります。

交点計算をするにあたり必要なのは,「2点の座標値」と,「交差する2つの直線の方向角」です。
これ,すごい大事です。

ということで,今回の「準備編」では,この「2点の座標値」と,「交差する2つの直線の方向角」をそれぞれメモリに記憶させることにしましょう。
といっても今までにやった内容です。

B,C及びFの各点をそれぞれメモリ「B」,「C」及び「F」に記憶させます。

①B点をBに記憶させる

②C点をCに記憶させる

③F点をFに記憶させる

ここまでは「座標の入力」(■参考記事)ですね。
すべての点の座標値が揃いました。つぎに,「交差する2つの直線の方向角」を求めていきましょう。

F点からC点に向かう直線の方向角は,「Arg」関数を使って求めます。「方向角」でやったやつですね(■参考記事)
引く方向に注意し,さらに今回は直接「x」に記憶させてしまいましょう!

④FからCの方向角を求め,xに記憶させる

正しく計算できていれば画面表示のとおり「94.35181421」となります。度分秒表示だと「94度21分6.53秒」ですね。

「交差する2つの直線の方向角」のもう1つはBからの方向角ですが,こちらは問題文と図に「184°23′12″」と記載されているので,その値を入力することになります。
度分秒を入力するためには,[ °′″]キ-を使用します(■参考記事)

(どうでもいいですが,(■参考記事)が多いです。交点計算は1つのまとめ復習になって練習になりますね。)

⑤方向角をyに記憶させる

これで,交点計算をするために必要な「2点の座標値」と「交差する2つの直線の方向角」の要素が揃いました!!!

2点の座標値だけでなく,2つの方向角もメモリに記憶させることが,交点計算を解くためのポイントです。私は「x」と「y」のメモリって基準点の座標値を記憶させるのに使うので,交点計算をやる時には不要になっていることが多いんです。なので,方向角は「x」と「y」のメモリに記憶させることがクセになってます。まぁ問題によって空いているメモリや使いやすいメモリを使用して当然OKです。

ただ!

これ大事なんですが,メモリを間違えないでいただきたい!!

交点計算をやるための2つめのポイントです。

それは,『必ず「2点の座標値」と「交差する2つの直線の方向角」を答案構成用紙にメモしよう。』ということです。確実に実線してください。

メモと言っても下の図のような簡単なやつで構いません。

つまり,どの「メモリ名」から,どの「メモリ方向角」が出ているのか?それをメモします。
必ずやってくださいね!

さて。準備編はここまで!次回は「実践編」ということで,準備したメモリを使って交点計算をします。簡単に手順だけ書いておきましょう。

 ① 2つの方向角を加工して記憶させなおす。
 ② 交点のX座標を求める。
 ③ 交点のY座標を求める。
 ④ 交点をメモリに記憶させる。

ここからが本当に分かりづらいんですよ!
なるべく説明をしながら進めますんで,どうか得意になってください!覚えてしまえばとても早いですから!

それでは。

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