複素数ミニ講義の7回目です。

今回は,「内分点」です。

内分点とは,「ある点とある点の間をP:Qで分割したい場合」に使用する計算方法です。

考え方によっては前回の点の移動なんですが,複素数を使うと,とても早く計算することができます!

ちなみにこの内分計算,調査士試験で頻出です。


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■内分点

さて,今回も演習っぽい形式でやってみましょう。
下の図のA点とB点を1:2で内分するF点を求めます。

ちなみに,点の移動でやる場合,「AからBまでの方向角を求めて,その方向にAからBまでの点間距離の1/3の距離を伸ばした点を求める」という方法を取ることになります。

是非,こちらの方法も考えてやってみてください。

では,複素数ではどうやるのか?
これも複素数の「X座標とY座標が1つの数値となっている」特徴を上手く使ったやり方です。

まずは,A点を「A」,B点を「B」にそれぞれ記憶させます。

①A点をAに記憶させる

②B点をBに記憶させる

それでは具体的なやり方ですが,方法を言葉で説明するとこうなります。
「BとAの差の1/3を出して,それをAに加える」
イメージとしては下の図のような感じですね。

やってみましょう。
まずは,BとAの差を求めます。

①BとAの差を求める

で,この①の答えの1/3をAに加えれば完成です。


②前の手順の答えの1/3をAに加える

どうでしょうか?

[Ans]キーを上手く使ってます。こういうところがスッとできれば上達者。


計算結果の小数点以下第3位を四捨五入し,F点の座標値はX座標12.16m,Y座標17.17mとなります。
普通の計算だと,X座標とY座標ごとに比例の計算をしなければならないので,ここだけ切り取っても2倍早く計算できるわけですね。
こういうのが積み重なると大きな差がでます。

では次回は「鬼門」である交点計算をやりましょう!

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