早くて正確に!複素数による測量計算ミニ講座⑳複合問題(指定面積・内分点)
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前回は,指定面積の座標値の出し方に,「交点計算」を使いました。
これはこれで万能(セットバックに使える)なんですが,ここでは同じ問題を「内分点」を使って解く方法を紹介します。
計算分量的には今回の方が有利ですね。爆速です。
三角形CAEの面積を求めるところまでは同じですが,ページを行ったり来たりするのは面倒ですので,最初から繰り返します。
問:下の土地の地積が【260.3481㎡】になるE点の座標値を求めてください。
E点は直線DA上にあります。
座標値は,以下の通りです。点名,X座標,Y座標の順。
A 40.00 52.00
B 56.73 54.14
C 60.00 35.00
D 41.80 38.47
これらは計算に使いますので,電卓のメモリに記憶(ストア)させておきます。
点名と同じメモリに記憶させておけば,ミスを防げます。
40+52 i → A
56.73+54.14 i → B
60+35 i → C
41.8+38.47 i → D
まず,A,B,Cの各点の座標値は既知ですので,面積を求めることができます。
出してみましょう。
Conjg(C)B+Conjg(B)A+Conjg(A)C=
Ans÷2=
Imp(Ans=(163.605)
これで,三角形CBAの面積が163.605㎡と求まったので,当該土地の地積(260.3481㎡)から引くことで,座標値が不明なE点を含んだ三角形CAEの面積を求めることができます。あとで使うので「x」に記憶させておきましょう。
260.3481-Ans → x(96.7431)
次に,既知のC,A,Dの各点で構成される三角形CADに注目します。
三角形CADの面積を以下の計算で求めます。あとで使うので「y」に記憶させておきましょう。
Conjg(C)A+Conjg(A)D+Conjg(D)C=
Ans÷2=Imp(Ans → y(120)
これで,三角形CADの面積が120㎡であると求まりました。次の図をみてください。
「三角形CADの面積」と「三角形CBAの面積」の比は,(高さが共通の三角形ですので)図中の距離DA(①)と距離EA(②)の比となります。
そのため,面積の比で直線DAを内分してあげることで,E点の座標値を求めることができます。E点の座標値は「E」に記憶させます。
やってみましょう。
D-A=
Ans÷y×x=
Ans+A → E(41.451…+41.092… i )
はい!
ということで,E点の座標値は,小数点以下第3位を四捨五入して,X座標「41.45m」,Y「41.09m」となれば正解です!
(当たり前ですが,前回の記事の答えと同じです。)
できましたか?
それでは!