このブログでは中山式複素数の各論は記事にしたことがありますが,それらを組み合わせた問題をやってみましょう。

内分や交点計算を含んだ複合的な問題です。これができれば身についています!

問:下の土地のF点の座標値を求めてください。

座標値は,以下の通りです。点名,X座標,Y座標の順。

A 40.00 30.00

B 40.00 52.00

C 56.73 54.14

D 60.00 35.00

これらは計算に使いますので,電卓のメモリに記憶(ストア)させておきます。

点名と同じメモリに記憶させておけば,ミスを防げます。

40+30 i → A

40+52 i → B

56.73+54.14 i → C

60+35 i → D

まず,E点とG点の座標値が分かりませんから,これを求めます。

E点は,A点からB点の方向角(座標北から右回りの角度)に,11m進んだ点です。

点の移動で求めます。

Arg( B-A=

A+11∠Ans → E (40+41 i )

E点の座標値は「E」に記憶させました。

次に,G点の座標値を求めます。

G点は,D点からC点の方向角に,8.5m進んだ点です。

Arg(C-D=

D+8.5∠Ans→M (58.568…+43.378… i )

G点の座標値は「M」に記憶させました。

あとは,E点とG点の交点計算でF点の座標値を求めることができます。

交点計算をする際には,E点からF点まで,と,G点からF点まで,の2つの方向角が必要です。

E点からF点までの方向角()は,A点からB点までの方向角から,106°41′57″を引いたものです。

方向角は「右回り」なので,左回りに角度を回すときは引きます。

E点からF点までの方向角を計算して,「」に記憶させましょう。

Arg( B-A=

Ans-106°41°57°→ (-16.699…)

同じように,G点からF点までの方向角()を求めます。

G点からF点までの方向角は,B点からA点までの方向角から,75°57′49″を引いたものです。

Arg( A-B=

Ans-75°57°49°→ (-165.963…)

これで2つの方向角がそろいました。

あとは,交点計算の方法でF点の座標値を求めるだけです。

実部抽出を使って,F点の座標値は「F」に記憶させます。

tan(  )+ i → 

tan(  )+ i → 

Ex-My=

Ans÷( 

Rep( Ans → F

Ans-E=

Ans× =

Rep( Ans ) i +F→ F (44.115…+39.765… i )

はい!

ということで,F点の座標値は,小数点以下第3位を四捨五入して,X座標「44.12m」,Y「39.77m」となれば正解です!

できましたか?

それでは!

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