複素数ミニ講義の16回目です。

土地の求積は,前回お話したように,すべての土地に使える「基本編」と,四角形の土地に限定した「簡易編」の2つのやり方について解説いたします。

四捨五入のタイミングなど,非常に大事なことが含まれている,前回の「大事なこと編」も是非ご一読ください!!


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■求積(基本編)

では,まずは基本の求積方法からいきましょう。
こちらは「すべての土地」に使える万能な方法です。もちろん,四角形の土地も求積することができます。

それでは実際に,以下の四角形の土地(地番2-3)を求積してみましょう。

■座標の入力

まずは,土地を構成する座標値を順次メモリに入力します。
今回はすべての点を新規に入力しますが,実際の本試験ではいくつかの点がすでにメモリに入っている状態で求積することになります。

ただし!
前回お話したように,四捨五入してから求積することに注意しましょう。

あと,どの座標がどのメモリに記憶されているのか,間違えないよう,問題用紙や答案構成用紙へのメモを積極的にするようにしてください。今回は点名と同じメモリ名に記憶させていきますが,G点のみメモリ名がないため「M」に記憶させます。

①B点をBに記憶させる

②E点をEに記憶させる

③F点をFに記憶させる

④G点をMに記憶させる

■求積

面積計算では共役複素数である「Conjg」関数を使用します。
構成点の1点から時計回りに以下のように入力します。どこからでもいいですが,今回はE点から入力してみましょう。

⑤面積計算

なんか長くて複雑そうですが,1つの式が長いだけです。電卓の表示を見ながら確実に1つずつやってみてください。

「Conjg ( 」の括弧で構成点の1つを囲い,時計回りで次の構成点を積算していきます。
これを繰り返しながら加えていき,最初の構成点を積算するまで続けるわけです。

この結果の虚部(下段)が倍面積となり,1/2の値が土地の面積となります。だから最後に「÷2」をしてるわけですね。
正しく計算できていれば,画面表示のとおり「64.5027㎡」となります!

ちょっと長いんですが,順番に構成点を飛ばすことなく,そしてメモリ名を間違えることのないよう注意すれば,非常に早く面積の計算をすることができます。

それでは!次回は同じ土地を「四角形に限定した簡易な方法」で求積してみましょう。

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