効果的な「申請書ひな形」の学習方法
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土地家屋調査士試験の記述式というと,「関数電卓による計算」や,「三角定規を使った作図」などが特徴的ですので,どうしても学習をそちらに注力しがちになります。
もちろん,これらも大変重要ですが,もっと大事なものがあります。それが,申請書です。
考えてもみてください。計算して作図して完成するのは図面です。図面は添付書類の1つです。添付書類の1つよりも,その大元の申請書の方が大事です。
図面は誤っても「補正」ですが,申請できない登記を申請していたり,添付書類が足りていなければ「却下」になることもあります。
ということで,申請書の学習はしっかりとやりましょう。
申請書の学習として効果的なのは,ひな形の練習です。
例えば,入門総合カリキュラムや演習総合カリキュラムで使う不動産登記法のテキストや,書式ひな形対策講座のテキストには,申請書例として,50のひな形が計算されています。
ひな形の前のページには,その申請書を書けるだけの「簡単な問題」が全部に付いていますので,これをつかって「申請書が書けるか?」を確認していきます。
申請書は複雑なものが多い(特に建物)ので,マスターするのには時間がかかります。そのため,継続的に毎日1枚でも2枚でも学習を続けます。そうすれば,10月の本試験までには書けるようになります。
最初は講義で出てきたものから自分で書いてみる(申請書を書くための枠はこちらの記事にあります)のですが,学習が進んでも,申請書例を続けて書いていきます。
2019年に88.5点で合格された受講生の方から,この申請書例の効果的な学習方法を教えていただいたので,ご紹介します。
まずは,50枚分の単語カード(暗記カード)を用意します。
で,これに50の申請書例の「問題が出てくるテキストのページ番号」を書きます。
こんな感じ。
(教えてくれた方は「土地」と「建物・区分建物」で2つのリングに閉じて分けてやっていました。)
で,シャッフルしておきます。
これを上からやっていきます。1日3問できるのであれば,上から3枚,テキストの単語カードに書かれたページを開いて,申請書を書いて,次のページでできるか確認。
ここからがミソなんですが,できたら後ろに回します。できなかったら,そのまま。
次の日は,また上からやります。
すると,「できたやつは時間がたってからやる」,「できなかったやつはできるまで毎日やる」というのが自然とできるようになります。飽きたらシャッフルするのもいいでしょう。
テキストを縮小コピーしてカード形式で学習されている方もいらっしゃいましたが,2ページに渡る問題もあるので,このやり方はオススメできます。
是非,効率的に申請書をマスターして,記述式を得意にしていきましょう。
それでは!