本音を語り合いたいから収録なしで挑んだ「点数別対策分析会イベント」。来年度以降の内容に直結するため,慎重に整理する必要があるため,時間がかかってしまいましたが,まとめて記事にします。
といっても,要約。参加いただいた方々の1言1言は重く,中山の中にあります。確実に活かします。

まず,中山は「短期合格主義」です。なので,短期で合格するためには?という条件フィルターがかかります。
時間を度外視すれば,他のアプローチもありますが,短期で合格するためには,内容を狭く,深くしていく必要があります。その題材として最適なのが過去問です。
参加していただいた方を分析すると,択一式の基準点を下回った方は,そもそも過去問を全問正解していません。つまり,20問中18・19問正解ぐらいで試験に挑みました。

では,~16と,~20の方の違いは?というと,どちらも過去問は全問正解です。しかし,実に10点ぐらい本試験で差が出ています。この差はどこにあるのでしょうか?

ここで,過去問,というか問題について考えてみましょう。

問題になる論点というのは,「枝葉」です。そりゃそうですよね,20問という限られた出題数の中で,「分筆とは,土地を複数筆に分けることか?」などという基礎的な部分は出題されません。数段上に行って,「甲土地の登記記録に筆界特定がされた旨の記録がある場合において,甲土地から乙土地を分筆する分筆の登記をするときは,分筆後の乙土地につき,筆界特定がされた旨が記録されるか?」という論点が現実的には出題されます。「枝葉」が出題されるんですよ。当然,この枝葉を理解するためには,基礎的な「幹」が分からないと読むこともできないのですが,逆に言うと「幹」は出題されません

過去問ばかりやっていると,この「幹」を見失い,「枝葉」のみを吸収することになります。

木をイメージしてもらうと分かり易いんですが,1つの幹から,枝葉は複数に無数に出ています。でも,幹は過去問には出ません。これがポイントです。
枝葉を集めても合格できますが,運と時間を要します。でも,枝葉から幹を想像し,吸収できれば,複数の(不出の論点も含めて)解くことができます。これを鍛えるんです。今回の「点数別対策分析会イベント」でも本当に明らかでしたが,自然とこの考えができる方はアッパーな点数になります。一方,できないと場合によって伸びません。時間がかかります。記憶に頼った学習となり,土地家屋調査士試験は記憶力で太刀打ちするのが難しい試験です。
このあたりを鍛えるためには,最初のうちは補助輪として「復習シート」を使ってみてください。考え方が身についたら必要ありません。

そして,記述式もこの考えと切り離せないことが分かりました。「計算・作図による難度調整」から「実体把握による難度調整」にシフトした近年の傾向だとより顕著です。
つまり,択一式が高ければ記述式も高い。当たり前かもしれませんが,実感ではなく実際に分かった点で収穫です
択一式と記述式で点数がアンバランスな方は,両方を見直す必要があります。見直すべき最優先課題は「幹」に他なりません。「択一式で高得点なのに記述式が伸びない」も「記述式で高得点なのに択一式が伸びない」も一緒です。択一式で幹を見れていません。もっと見る必要があります。でも,片側が高まっている分,幹を見たときの効果は絶大です。

あと,「幹の見方」。これが非効率な方が一定数いらっしゃいます。このあたりもまだまだ中山の研究課題ですが,ちょっとずつ分かってきました。
それは,論点の「why」ではなく,論点の「if」を広げようとしている方に非効率な場合が多いです。
振り返るときは,論点の「why」に注視すべきです。
つまり,「〇か×なのか?」は当たり前,「どこが正しい(誤り)なのか?」も当たり前。その先にある,「なんでここが正しい(誤り)と法律がしているのか?」。これを考えるべきです。これが「why」
ところが,「〇か×なのか?」,「どこが正しい(誤り)なのか?」まで分かった後,「この場合はどうなのか?」と考えてしまう論点の「if」を広げようとする方がいらっしゃいます。それは思考訓練です(もちろん,思考訓練も大事ですが,こればかりに時間を割くべきではありません。結局,枝葉を集めているのに等しいです。)。

重要なことを言いますが,学習では「why」を探求し幹(ルール)を得て,知らない論点が本試験で出題されたときに,幹(ルール)から「if」を当てはめます。学習段階では「if」は大事ではありません。「if」が思考できるレベルまで「why」を探求していくんです。これが学習だと考えています。だって「if」なんていくらでもありますからね。「土地の一部に抵当権を設定した者は筆界特定の申請人になれるか?」という「if」を考えるならば,「土地の一部を買い受けた者が筆界特定の申請人になれるのは,権利保全のために必要な分筆を申請するためには筆界が特定していないとだめだから」という「why」をしっかりと持つことが重要です。本試験で「if」が出題されたときに,この「why」で切れるようにします

(ここまで書いていてなんですが,文章で伝わりずらいので,気になる方は受講相談をご利用ください。できれば対面が望ましいですが,無理は言いません。いずれにせよ,明確に道をお示しできる自信はあります。)

最後に,では「幹」って何?と思うかもしれませんが,学習を続けていれば「幹」も複数見つけることになるでしょう。ですが,その「幹」も実は根っこで繋がっていたりします。株立ちです。

では,その大元は何か?

答えはご自身で見つけていただきたいし,ご自身の力でこれが分かれば合格間違いなしですが,一応ヒントを書いておきます。

白字で書いておくので,見たい方,確認したい方は,選択するなりして表示させてください。

下の方に書いたので,見たくない人はここで閉じてください(笑)



































土地家屋調査士試験の幹の大元の一歩手前は,「公示」と「保全」。

つまり,真の大元は,「不動産登記法第1条」です。




それでは!

令和5年度アガルート受講生の土地家屋調査士試験合格率は63.41%(全国平均の6.56倍)

令和6年アガルート受講生の測量士補試験合格率は92.41%(全国平均の約3倍)

令和6年度アガルート受講生の測量士試験合格率77.78%!(全国平均の約6倍)

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