前回,ラジアンについての記事を書きました。
今回はラジアンを使った計算問題を解説します。

ラジアンを使うのは「微小角」の問題です。
微小角とは,とっても小さい角度のこと。微小角の問題はラジアンを使うと便利なんですよ。

例えば,下の図を見てください。

二等辺三角形ですが,左の内角が微小角です。とっても小さい角度なので,他の2つの内角を直角とみなすことができます。
三角形の内角の合計は180度なので,本来直角が2つあるというのはあり得ないのですが,微小角が小さいため,このようにみなすことができてしまいます。

ラジアンを計算するには,孤の長さを半径で割って求めます。で,これが微小角ですと,直角が2つあるので,孤をほぼ直線とみなすことができます。つまり,対辺÷斜辺,あるいは対辺÷底辺。

下の図を見てください。

実はこの「みなし」を使うと,面白いことになります。
三角関数で,sinは対辺÷斜辺,tanは対辺÷底辺です。これ,ラジアンと同じです。
つまり,微小角においてラジアン=sin=tanということになります!

測量士補の計算問題だと,角度の偏心補正計算(距離の偏心補正計算でも使えますが,それはまたの機会に)。

こんな問題ですね。
θの角度を求めるとほぼ答えが出るんですが,このθ,正弦定理を使ってもsinθの値しか求まりません。
ですが,θは微小角なため,sinθをθ[rad]とみなすことができるんです。
例えば,正弦定理を使って,sinθが0.0045と求まりました。
θ[rad]とみなすことができるため,前回の記事で紹介したρ(2″×105)をかけることで,度数法に変換できるわけです。

0.0045×2″×105=450×2″=900″=15′

↑となります。

sinθの値だけでθの角度を求めることができる,というお話でした。

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