ちょっと難しいけど,便利な角度の単位ラジアン
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測量における角度の表し方には,「180°」や「123°45′67″」などの度数法だけでなく,ラジアン([rad])を単位とする弧度法もあります。
測量士補の問題文の中に,「ρ」や「角度1ラジアンは,2″×105とする。」という記述があれば,ラジアンを使って問題を解くことになるわけですね。
では,ラジアンとはなんでしょうか?
ラジアンとは,「円の半径に等しい長さの弧の中心に対する角度」のことを指します。単位は[rad]です。
分かりづらいですね。
例えば半径1の円を考えてください。
この円の中心角はもちろん,360°です。
円周の長さは半径×2(直径)×πで求めることができます。
ということは,360°は半径×2(直径)×πラジアン,つまり2π[rad]になります。
360°=2π[rad]ですから,180°=π[rad]となり,1°はπ÷180[rad]。
πを3.14だとすると,1°は約0.017[rad],反対に1[rad]は約57°ということになります。この57°を秒にすると200,000″,つまり問題文にある「角度1ラジアンは,2″×105(200,000″)とする。」になります。
次回は,実際にラジアンを使った計算問題をやってみましょう。