思っていたよりも要望がたくさん寄せられたため,急遽中里先生と分担して,簡単ではありますが,実力診断模試の解説を書きました。

実力診断模試はこちら↓

ちなみに,新問の割合や難易度など,かなり本試験に寄せてるつもりですので,しっかりとした実力診断ができると思います。

なお,当日の解答速報についてはこちら↓
いよいよ日曜日は測量士・測量士補試験!!今年も解答速報やります!

では,いきましょう!


正解は「2(a,dが誤り)」です。
a 基本測量は,「国土地理院」が行うものです。
d 公共測量の測量標には,公共測量の測量標であることと,「測量計画機関」の名称を表示します。



正解は「2(a,dが誤り)」です。
a 火災を引き起こす可能性があるため,草地で焼却してはいけません。
d あらかじめ所有者または占有者の承諾を得なければなりません。



正解は「3(a:55.7425,b:143°13′,c:10.50m)」です。

55+(44÷60)+(33÷3600)=55+0.73333+0.00916=55.74249

1ラジアン=180÷π≒57.288
2.5×57.288=143.22(10進法表示)
整数部分の143が度となります。(※この時点で143°の肢が正解と判断できます)
小数点以下の0.22に60をかけると13.2になり,この整数部分が分なので,143°13′となります。

BC²=AB²+AC²-2BCcos80°
 =81+51.84-(129.6×0.17365)
 ≒110.34
巻末の関数表には100までしかないため,回答の肢から確認した方が早いです。
10.50²=110.2500
10.61²=112.5721
よって,値の近い10.50が正解となります。



正解は「5」です。
ア 回転楕円体 イ 標高 ウ 垂直 エ ジオイド高 オ 楕円体高
が入ります。



正解は「1(999.970m)」です。
三点法による補正計算です。
AC-(AB+BC)=999.990-(500.555+499.455)=-0.02
999.990-0.02=999.970



正解は「2(bのみが誤り)」です。
TSの水平軸と鉛直軸が直交していないために生じる誤差は「水平軸誤差」です。



正解は「5(145°39′30″)」です。
320°26′30″+92°35′04″-360=53°1′34″
53°1′34″+246°18′18″-180=119°19′52″
119°19′52″+99°42′22″-180=39°2′14″
39°2′14″+(360-73°22′44″)=145°39′30″



正解は「1」です。
ア 電離層 イ 対流圏 ウ 低い エ マルチパス 
が入ります。



正解は「2(2が誤り)」です。
セミ・ダイナミック補正に使用するのは,元期から今期までの緯度と経度の変動量と,高さの変動量を示した「地殻変動補正パラメータ」です。


10
正解は「5(d,eが誤り)」です。
d 2級水準測量では1級または2級レベルと1級標尺の組合せによっておこなわなければなりません。
e 往復の観測値の較差が許容範囲を超える場合は,再測です。


11
正解は「5(再測の必要はない)」です。
それぞれの観測区間における較差は,
A~⑴ +0.1987-0.1975=0.0012
⑴~⑵ +20.5434-20.5448=-0.0014
⑵~⑶ +1.1833-1.1829=0.0004
⑶~B -2.8387+2.8397=0.0010
であり,それぞれの観測区間の許容範囲(2.5√S)の許容範囲内となります。
一方,路線全体では,
往路
+0.12987+20.5434+1.1833-2.8387=19.0867m
復路
-0.1975-20.5448-1.1829+2.8397=-19.0855m
であるため,較差は,
19.0867-19.0855=+0.0012m=1.2mm
となります。
許容範囲は,2.5√(0.5+0.35+0.44+0.5)≒3.3mm
ですので,全区間においても許容範囲内です。再測の必要はありません。
なお,√1.79は素数ですので,1.78などで計算します。


12
正解は「4(eのみが誤り)」です。
レベルの望遠鏡を常に特定の標尺に対向させてレベルを整置し観測することで,鉛直軸誤差を小さくできます。


13
正解は「3(58.990m)」です。
各路線におけるPの標高は,
62.734-3.749=58.985
46.777+12.211 =58.988
55.964+3.029=58.993
重量の比は,
1/6:1/3:1/2=1:2:3
58.98まで各路線におけるPの標高は等しいので,最確値は,
58.98+(0.005×1+0.008×2+0.013×3)÷(1+2+3)
=58.98+0.01=58.990


14
正解は「4(31.88m)」です。
「楕円体高-ジオイド高=標高」ですので,Aのジオイド高は,74.6-36.6=38
ジオイド面はAからBの方向に1kmあたり-0.02mなので,Aから9km離れているBのジオイド高は,
38-0.02×9=37.82
よって,Bの標高は,69.7-37.82=31.88


15
正解は「2(a,cが誤り)」です。
a 数値画像データではなく「数値地形図データ」です。
c 現地測量により作成する数値地形図データの地図情報レベルは,原則として「1000以下(250,500,1000)」です。


16
正解は「3(0.33m)」です。
まず標高値の差を計算します。二乗するので符号は不要です。
0.3
0.2
0.5
0.1
0.4
これらを式に入れると以下のようになります
σ=√(0.09+0.04+0.25+0.01+0.16)÷5
 =√0.11
 =√1100×0.01²
 =√1100 ×0.01
 =√22 × √50 ×0.1
 =4.69042 × 7.07107 × 0.01
 ≒0.33


17
正解は「2(a,dが誤り)」です。
a 写真地図は,正射変換により「正射投影」された空中写真をつなぎ合わせて作られます。
d 重複する部分の位置や色などを調整し接合する技術は「モザイク」です


18
正解は「5(5が誤り)」です。
原則として撮影基準面は一定としますが,撮影対象の比高が大きく変化する場合は,複数の撮影基準面を設定することができます。


19
正解は「4(誤りが4肢ある)」です。
b 航空レーザ測量で使用する近赤外レーザは水部で吸収されるので欠測になります。
c 対地高度が高くなれば,取得点間距離は長くなります。
d レーザパルスは雲や霧,雨などの影響を受けるため,観測は天候に影響されます。
e 三次元計測データの調整のため,標高が観測でき,同時に撮影された航空レーザ測量用空中写真に明瞭に撮影できる調整用基準点を設置します。


20
正解は「3(140.00m)」です。
焦点距離が16mmのところ,地上画素寸法が1cmで素子寸法が4μmなので,対地高度は,
0.01×0.016÷0.000004=40m
撮影基準面の標高は100mなので,標高0mからの撮影高度は,
100+40=140m


21
正解は「4」です。
ア 3 イ 低い ウ 高い エ 除去
が入ります。

アは,巻末の関数表にあるタンジェントの値から探すことになります。

1.6÷30≒0.0533

タンジェントの値がこれに近くなる角度は、関数表から3度です。



22
正解は「4(4が誤り)」です。
発電所(変電所)は,東経139°38′06″,北緯35°39′23″に位置しています。


23
正解は「2(a,eが誤り)」です。
a 平面上に投影した地図において,距離・角度・面積を同時に正しく表すのは,理論上不可能です。
e 平面直角座標系の縮尺係数は,x軸上で0.9999,東西に離れるに従って大きく(90km離れたところで1.0000)なります。


24
正解は「4(4が誤り)」です。
建物が密集しているところでは,建物の向きと並びを考慮して取捨選択します。


25
正解は「5(5が誤り)」です。
段彩図において平地の微細な起伏を表すためには,同じ色で示す標高の幅を「細く」します。


26
正解は「5(576m)」です。
三角形の外角の和は360°となることから,交角は360°からαとβの角度を引いた値となります。
360-(150+100)=110
交角と中心角は等しくなるため,AからBまでの路線長は,半径300mで中心角110°の円弧となります。
L=300×2×3.142×110÷360
 ≒576


27
正解は「2(-6,260m)」です。
土地ABCDEの面積を座標法により求めると,538.50となります。
ABの辺長は25ですから,AFの辺長は538.5÷25=21.54となります。
AのY座標(-27.8)に21.54を加えると,-6.26となります。


28
正解は「4(4が誤り)」です。
定期横断測量で陸部と水部を分けるのは,「水際杭(平均水位)」です。

それでは!

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