問6<偏心計算>

A点の座標値をX座標100Y座標100とし,A点からC点の方向角を90度としたときのB点とC点の座標値を求める。

①A点をAに記憶させる
100+100i→A

②C点の座標値を求め,Cに記憶させる
A+100∠90→B

③CからAの方向角を求める
Arg(A-C

③B点の座標値を求め,Bに記憶させる
C+1000∠(Ans-240→B

以上によりB点の座標値が求められた。
最後に,A点からB点の距離を求める。

①A点からB点の距離を求める
Abs(A-B=

以上によりA点からB点の距離は,1053.565…と求められた。
よって,正解は「3」である。

問7<単曲線の設置(計画変更)>

計画変更による単曲線の設置を計算する問題である。



変更前と変更後のTL(接線長)は等しく,IA(交角)とI(中心角)は等しくなるという図形的特徴がある。

変更前のIAは68°であるため,Iも68°となり,図中のθは68÷2=34°となる。
三角形ABDは直角三角形であり,三角関数から,TL=tanθ×Rとなる。なお,R(曲線半径)は,問題文から400mである。

①TLを求める
tan(34)×400=

変更後のIAは,68+12=80°であるため,Iも80°となり,図中のθは80÷2=40°となる。
同様に,三角形FBDも直角三角形であるから,三角関数から,R=TL÷tanθとなる。

②変更後のRを求める
Ans÷tan(40=

最後に,半径R,中心角80°の弧の長さを計算することで,単曲線BEの距離が求められる。

③単曲線BEの距離を求める
Ans×2×3.14×80÷360=

以上により単曲線BEの距離は,448.725…と求められた。
よって,正解は「5」である。

問8<観測手簿(水平角)>

観測値から,水平角を計算する問題である。

まずは,「結果」を計算する。
結果は,新点(B・C)の観測角から基準となる点(A)の観測角を引くことで計算する。




次に,対回ごとに,新点の結果について正反の合計を計算する。この値を「倍角」という。
通常は,秒の単位だけ合計すれば足りる。
さらに,新点の結果について正(r)の結果から反(ℓ)の結果を引く。この値を「較差」という。




最後に,それぞれの対回の組合せごとの「倍角差」と「観測差」を計算する。
「倍角差」は,倍角の最大値から最小値を引くことで求められ,「観測差」は,較差の最大値から最小値を引くことで求められる。




許容値は,問題文から倍角差25″,観測差15″なので,C方向の観測差のみが制限を超えている。
よって,正解は「4」である。

問9<座標計算>

まずは,A101,A102,P点をそれぞれメモリ「A」,「B」,「C」に記憶させる。

①A101をAに記憶させる
-10200.07+1205.83i→A

②A102をBに記憶させる
-10196.83+1219.35i→B

③P点をCに記憶させる
-10199.79+1192.94i→C

次に,A101からP点の方向角から,A101からA102の方向角を引き,水平角を求める。

①A101からP点の方向角を求める
Arg(C-A=
Ans+360=

②A101からA102の方向角を引き,水平角を求める
Ans-Arg(B-A=

以上により,A102を後視としたA101からP点までの水平角は194°43′15.23″と求められた。
最後に,A101からP点までの距離を求める。

①A101からP点までの距離を求める
Abs(A-C=

以上により,A101からP点までの距離は12.893…mと求められた。
よって,正解は「5」である。

問10<均等法によるトラバース調整>

A点からC点までの観測角と距離から,観測されたC点(CD)の座標値を求める。
まずは,A点,B点,C点を,それぞれメモリ「A」,「B」,「C」に記憶させる

①A点をAに記憶させる
2076.13+1428.66i→A

②B点をBに記憶させる
2186.91+1539.44→B

③C点をCに記憶させる
2301.56+1701.56i→C

順次,放射計算により座標値を求めていく。

①B点からA点を後視にし,方向角と距離でP点の座標値を求め,Dに記憶させる
Arg(A-B=
B+49.55∠(Ans+225→D

②P点からB点を後視にし,方向角と距離でQ点の座標値を求め,Eに記憶させる
Arg(B-D=
D+52.09∠(Ans+90→E

②Q点からP点を後視にし,方向角と距離でR点の座標値を求め,Fに記憶させる
Arg(D-E=
E+50.01∠(Ans+270→F

③R点からQ点を後視にし,方向角と距離でCDの座標値を求め,Mに記憶させる
Arg(E-F=
F+88.36∠(Ans+135→M

C点の座標値からCDの座標値を引くことで,補正量を求める。

④補正量を求める
C-M=

均等法では観測数で調整することとなるため。補正量を観測数の合計で割り,それに求める観測点(Q点)までの観測数をかけて調整誤差を計算する。その調整誤差を観測結果に足すことで,最確値を求めることができる。

⑤均等法による閉合調整をする
Ans÷4×2=

⑥Q点を調整する
Ans+E=

以上により,調整後のQ点の座標値は,X座標2239.040…Y座標1589.030…と求められた。
よって,正解は「4」である。



▲まとめ に戻る!▲

令和5年度アガルート受講生の土地家屋調査士試験合格率は63.41%(全国平均の6.56倍)

令和6年アガルート受講生の測量士補試験合格率は92.41%(全国平均の約3倍)

令和6年度アガルート受講生の測量士試験合格率77.78%!(全国平均の約6倍)

資料請求で講義とテキストの一部を無料でプレゼント!

1分で簡単無料体験(※会員登録後お申込みいただくと視聴できます)

資料請求で講義を無料体験