調査士<午前の部>解説ミニ講座 平成28年度 問11(記述式)
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問11 小問1<座標計算>
まずは,E点とT1をそれぞれメモリ「E」,「x」に記憶させる。
①E点をEに記憶させる
29.57+38.02i→E
②T1をxに記憶させる
24.99+42.6i→x
次に,T1からE点の方向角から,T1からT2の方向角を引き,水平角を求める。
なお,T1からT2の方向角は問題文から196°である。
①T1からEの方向角を求める
Arg(E-x=
②T1からA点の方向角から,T1からT2の方向角を引き,水平角を求める
Ans-(196=
Ans+360=
以上により,T2を後視としたT1からE点までの水平角は119°と求められた。
最後に,T1からE点までの距離を求める。
①T1からE点までの距離を求める
Abs(E-x=
以上により,T1からE点までの距離は6.477…mと求められた。
よって,正解は,水平角が「119度」,四捨五入した距離が「6.48m」である。
問11 小問2<逆計算>
距離BDとCDを用いた逆計算により∠CBDを求めることになる。
まずは,B点とC点をそれぞれメモリ「B」と「C」に記憶させる。
①B点をBに記憶させる
20.95+10.44i→B
②C点をCに記憶させる
27.95+10.44i→C
B点,C点及びD点をつなぐ三角形と見た場合,辺長BDと辺長CDは問題文の通りであるが,辺長BCが不明なため,BCの点間距離でこれを求めて「M」に記憶させる。辺長BDと辺長CDの値も余弦定理で使用するため,それぞれ「x」と「y」に記憶させておく。
③BとCの点間距離を求め,Mに記憶させる
Abs(B-C→M
④辺長BDをxに記憶させる
15→x
⑤辺長CDをyに記憶させる
13→y
メモリ名で余弦定理の図を書くと,以下のようになる。
アークコサインを使用し,上の式を解く。
⑥3辺の長さが既知の三角形の内角θを求めて,Dに記憶させる
M2+x2-y2=
Ans÷(2Mx=
cos-1(Ans→D
以上により,∠CBDは60°と求められた。
よって,正解は「60度」である。
問11 小問3<放射計算>
BからCの方向角に小問2で求めたθを加えて15m移動した点を求めることで,D点の座標値を計算する。
①BからCの方向角を求める
Arg(C-B=
②方向角と距離で座標を出す
B+15∠(Ans+D=
③D点の座標値を四捨五入し,Dに上書きする
38.45+23.43i→D
以上により,D点の座標値は,X座標38.45,Y座標23.43と求められた。
よって,正解は,X座標「38.45」,Y座標「23.43」である。
問11 小問4<求積>
土地を構成する座標値であるA,F,G,Hを,それぞれメモリ「A」,「F」,「x」,「y」に記憶させる。
①A点をAに記憶させる
10.72+12.19i→A
②F点をFに記憶させる
20.57+39.01i→F
③G点をxに記憶させる
15.4+37.69i→x
④H点をyに記憶させる
13+24.94i→y
⑤求積をおこなう
Conjg(B)F+Conjg(F)x+Conjg(x)y+Conjg(y)A+Conjg(A)B=
Ans÷2=
ImP(Ans=
以上により土地の面積は,209.39675と求められた。
よって,小数点以下第3位を切り捨て,正解は「209.39㎡」となる。
問11 小問5<作図>
(省略)
縮尺,方位,点名,辺長の記載をする他,当該地に接する道路についても作図することに注意する。